【麻酔科クイズ】
クイズの問題
犬に対して腰仙椎間でロピバカインを用いた硬膜外ブロックを実施する際の注意点について、正しいものはどれでしょう?
- 薬剤の注入は素早く行ったほうが効果的である
- ロピバカインを2 mg/kg投与すると第2腰椎レベルまでの神経ブロックが期待できる
- 腰仙椎間の脊柱管内には馬尾神経が走行しているため、脊髄を誤穿刺する可能性はない
- 交感神経のブロックにより、支配領域の血管拡張から低血圧が生じる可能性がある
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麻酔科クイズの答え
解答:4
局所麻酔薬を用いて硬膜外ブロックを行った場合、支配領域の知覚神経と同時に運動神経および交感神経のブロックが生じる。
血管平滑筋の緊張度は交感神経活性の影響を強くうけることから、硬膜外ブロックにより血管拡張が引き起こされる。
このため、硬膜外ブロックを行う場合は心拍数や血圧のモニタリングは必須であり、出血などによる循環血液量減少がすでにある場合は、その実施を避けるべきである(2017年PauloらのReview論文より)。
正答率は56.6%でした!
次回のクイズもお楽しみに!
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