今回は、まだどうぶつの総合病院を紹介先として、使ったことがないジェネラリストの先生方へぜひ知って頂きたく、どうぶつの総合病院の利用の仕方や実際の利用者の声を聞いてきました!
今回、インタビューしたジェネラリストの利用者は『林津先生』です!
目次
どうぶつの総合病院を紹介する時
どうぶつの総合病院へ紹介する際はどんな時?
「ハード面と時間の面で難しい時」
よくあるケースだと、うちでは対応できない手術、例えば器具や手技、輸血が必要な状況の時、つまりハード面はよくある紹介のケースですね。
例えば、昨日紹介した例だと、針を飲み込んでしまった猫が午後に来院されました。内視鏡を置いていないので、器具的な面で難しい状態でした。それと、午後に来院されたので、手術をするにしても夜になってしまうので、時間的な面でも難しかったです。
そこで「すぐに対応して手術をするにしても、開腹手術でかつ、夜になってしまうので、どうぶつの総合病院ならすぐに対応してくれますよ」と飼い主さんに説明して紹介させて頂きました。
今までどうぶつの総合病院を利用してみて
今までにどうぶつの総合病院を利用して良かったポイントを教えてください
「場所が近いこと」
うちと場所が近いので、すぐに紹介に対して対応してくれるところです。
飼い主さんに説明してから近いとすぐに行ってくださる。遠いと少しためらう飼い主さんも少なくないので。
この症例はどうぶつの総合病院に紹介して良かったと思った点はどこですか?
「各科目の連携」と「説得力」
消化器型リンパ腫の症例で、生検を目的として紹介させて頂いた症例です。
「うちでもできますが、どうぶつの総合病院の先生の方が上手なので行かれてみてはどうでしょうか?」と提案させて頂きました。画像診断、臨床病理、病理の先生方が連携を持ち、チームで診てくださる点が1つ。
もう1つは、その症例の子はその時はすごく元気でした。しかし、当院で検査を行う場合、獣医師が1人なので、1人だけの判断で、今は元気な子の生死を分けるお話をすることは説得力が弱いと思いました。
そこで、紹介し、専門の先生からもお話を頂けると「抗がん剤を用いて治療していきましょう」と説明をする際に説得力が増し、飼い主さんの治療に対する気持ちをより作りやすい思い、紹介させて頂いて良かった点です。
「科目の連携」という点と獣医師一人でやっている場合に、他の先生の意見を頂けることで「説得力が増す」という2点が、どうぶつの総合病院に紹介して良い点だと思います。
紹介ではどの科目が多いですか?
「外科が多い」
基本的には、どの科目も満遍なく紹介させて頂いています。
その中でも、どうぶつの総合病院に外科ができてからは、外科が多いです。
一次診療の先生へどうぶつの総合病院を利用するためのアドバイス
一次診療の先生方へ、専門医療を利用する際のアドバイスはありますか?
「どうぶつの総合病院は『話しやすい・聞きやすい』」
飼い主さんにはいつも正直に「うちでもできますが、専門の先生にやっていただける方法もありますよ」と選択肢を提示するようにしています。紹介するとお金はかかってしまうかもしれないですが、「器具や機材、先生もたくさんいらっしゃるのでより良くやってくださいますよ。」とご説明をしています。
また、この地域だと紹介先がいくつもあるので、「ここの先生はこうで、メリットがこうで」と説明するときもあります。
特に、どうぶつの総合病院は「話しやすい・聞きやすい」ので、何かあった時でも連絡が取りやすいです。聞きやすい雰囲気のため、紹介後の報告書はもちろんですが、それにプラスアルファで電話やメールでお問い合わせをして、より詳細に状態を知ることができます。
将来の専門医療機関との関係
将来的に一次診療と専門医療の連携や関係性はどうあるべきだと思いますか?
「顔が見れるように」
顔が見れるようになると良いと思います。
全く知らない先生に紹介することは難しいですから。
以上で林津先生へのインタビューは終わりです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。