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獣医師クイズ:外科クイズ11

 

【外科クイズ】

 

クイズの問題

Q.犬の胃拡張捻転症候群(GDV)の胃壁の壊死および術後の生存率と関連していることが報告されている術前の血液検査項目を選びなさい。

  1. 白血球数(WBC)
  2. C反応性蛋白(CRP)
  3. 尿素窒素(BUN)
  4. 乳酸値(Lac)

 

 

クイズの答えはこちらから↓

 

 

 

 

 

外科クイズの答え

 

解答:4

犬のGDVの症例群において、術前に実施した血液検査で乳酸値(Lac)が6.0mmol/L以上の症例では胃壁の壊死を起こしている確率が高かったことが報告されています(特異度88%、感度61%)。

同論文で、乳酸値(Lac)が6.0mmol/L未満の症例は99%(70例中69例)が術後生存したのに対し、乳酸値(Lac)が6.0mmol/L以上の症例の生存率は58%(31例中18例)であったことも報告されています(de Papp E et al. JAVMA. 1999)。

また、近年の研究では大型犬・超大型犬では胃内異物がGDVのリスク因子になるという報告もされています(de Battisti A et al. JAVMA. 2012)。

 

63名の獣医師が答えて、正答率は79.3%でした!

次回のクイズもお楽しみに!

 

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