肉芽組織の形成は組織障害に対する修復反応で、写真のように、紡錘形細胞(反応性線維芽細胞)が増殖します。
紡錘形細胞の増殖は、軟部組織肉腫などでも認められ、細胞診検査では区別が困難です。
全く異なる病態ですが、これらの鑑別のためには、病理組織検査での細胞の配列を評価することが必要です。
当院の細胞診では、臨床医の先生方から、腫瘤の大きさや増大傾向などの情報を提供していただき、ひとりひとりの臨床兆候に合わせ、経過観察を推奨するのか、すぐに組織検査を検討すべきか、治療指針をご提案できるよう誠心誠意取り組んでいます。