【麻酔科クイズ】
クイズの問題
すべての心肺蘇生中の犬猫において、ただちに装着・モニタリングするべき項目はどれでしょうか?
- パルスオキシメーターによる経皮的酸素飽和度(SpO2)
- カプノメーターによる終末呼気炭酸ガス分圧(EtCO2)
- オシロメトリック血圧
- 動脈血血液ガス分析
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麻酔科クイズの答え
解答:2
2012年に公開された犬猫に対する心肺蘇生の国際的なガイドライン(通称RECOVERガイドライン、日本語版:https://veccs.org/recover-cpr/recover-spanish-copy/)において、心肺蘇生中に必ず装着・モニタリングするべき項目は、EtCO2および心電図とされている。
とくにEtCO2は肺血流量(≒心拍出量)と相関性があることから心肺蘇生処置の効果判定に有用とされている。蘇生処置中に高いEtCO2値(犬で>15 mmHg、猫で>20 mmHg)を示している場合、効果的な処置が実施できており、自己心拍再開につながる確率が高い。
その他、自己心拍再開時にはEtCO2の急上昇が生じることから、自己心拍再開の早期発見にも有用である。また、心電図は電気的除細動適応の有無を判断するために必要となる。一方、SpO2や血圧測定、血液ガス分析は、自己心拍再開後に有用なモニタリング項目となるが、心肺蘇生処置中の有用性は乏しい。
正答率は73%でした!
次回のクイズもお楽しみに!
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問題作成:田村 純 先生
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